タブレットで読み書きするためのウェブアプリ

タブレットで読み書きするためのウェブアプリ

こんにちは,平林です。iPadのおすすめアプリを集めて公開しているディスレクシアホイールの”ウェブアプリ”バージョンを作成したので,公開します。アイコンにはウェブアプリのリンクが埋め込んでありますので,アイコンを押すとページに接続します。

ウェブアプリであれば,各端末にアプリケーションをインストールする必要はありませんので,全国で導入が進んでいるGIGA端末での活用可能性が広がります。インターネットで接続できるウェブサイトに制限をかけているとその制限に引っかかってしまう場合もありますが,その場合は自治体に連絡してホワイトリストに登録(サイトを接続しても問題がないものとして認証)をしてもらえばよいでしょう。

ウェブアプリホイール

ウェブアプリとは

ウェブアプリというのは,ウェブページ上で動作するアプリケーションやウェブサービスです。ウェブ上で動いているので,iPadやWindows,Chomebookといったタブレットの種類やOSのバージョンに大きく影響を受ける事なく使うことができます。

インターネットを見るためにはウェブブラウザというものが必要になり,ウェブブラウザもいくつか種類があります。ブラウザの種類やバージョンによってはウェブアプリがうまく動作しないということがありますので,タブレットPCやパソコンには複数のブラウザを入れておくとよいでしょう。

ちなみにわたしは以下のような環境です。

わたしが普段使用している端末のインターネットブラウザ

パソコン(Mac):Safari(サファリ)・Google Chrome(グーグルクローム)・Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ)

タブレット(iPad):Safari,Google,Microsoft Edge

タブレット(Windows):Google Chrome, Microsoft Edge

タブレット(Chromebook):Google Chrome

スマホ(iPhone):Safari,Google,Microsoft Edge

ウェブアプリを使うときに知っておくとよいこと

ウェブアプリはログインせずにそのまま使うものと,アカウントを作ってログインして使うものの大きく2種類に分かれます。

ログインが必要なアプリ

特に電子書籍系や作文系のマインドマップ,ノート系など(図で赤枠でログインと表示)はログインせずに使うことはできません。

電子書籍系は著作権に関連して事前の登録が必要であり,マインドマップ・ノートはデータを残す必要があるためにログインが前提になります。

赤枠でログインと表示しているものはログイン必須,青枠でログインと表示しているものは,アプリを使うのにログインは必須ではありませんがデータを残すためにログインが必要です。

便利なウェブアプリを使うために子ども用のメールアドレスを取得し,子どもの端末でメールの送受信ができる環境を整えておきましょう。また,パスワードは子どもが自分でメモをするようにしましょう。大切な情報は自分でメモをしないと後で自分が困る,そんな経験を積み重ねることでメモの大切さを学ぶことができます。

おすすめウェブアプリの詳細

原稿用紙エディタ

https://sundryst.com/convenienttool/manuscript.html

打ち込んだ文章を原稿用紙に流し込んでいくことができるツールです。印刷機能もあるため,そのままプリントアウトしたりPDFファイルに変換してタブレットに保存することができます。

ずぼらにっき

http://cototsumugi.com/software_main/simplediary/

単語を選択していくことで日記の文章が作成できるツールです。単語は自分で新しく登録することができるので,よく使う単語を登録することで簡単に日記を書くことができます。出来上がった文章は選択してコピーすることができます。

mind meister(マインドメイスター)

https://www.mindmeister.com/ja

コンセプトマップ(マインドマップとも呼ばれる)を作成できるツールです。使用するにはGoogleアカウントまたは自身で作成するアカウント(自分のメールアドレスで作成)にログインする必要があります。

coggle(コグル)

https://coggle.it/login

mind meisterと同様にコンセプトマップ(マインドマップとも呼ばれる)を作成できるツールです。使用するにはGoogleアカウントまたはMicrosoftアカウント,AppleIDでログインする必要があります。

Google Jamboard(グーグル ジャムボード)

https://jamboard.google.com/

台紙に手書き・テキスト・付箋・写真を入れることができるホワイトボードツールです。ノートとしても使えます。また,複数人で共有して共同作業ができます。「背景を設定」から写真を読み込むことで写真の上に書き込みをすることができるため,ワークシート画像に解答を入力するという使い方が可能です。

Google ドキュメント(グーグル ドキュメント)

https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/

文書作成ツール(Microsoft OfficeでいうところのWord)です。音声入力機能も有しています。複数人で共有して共同作業ができます。

Evernote(エバーノート)

https://evernote.com/intl/jp

写真やWebの情報などコピーして貼り付けられるメモツール。メモに複数のタグをつけておくと探しやすい。メモはすべてEvernoteにすると,メモがどこにいったかわからなくなることがなくなります。

Kami(カミ)

https://www.kamiapp.com/

PDFに手書きやテキストを書き込むツール。GooleChromeの拡張機能にも同じものがあるが,ウェブツールもあって便利。

I LOVE PDF(アイラブピーディーエフ)

https://www.ilovepdf.com/ja

PDF文書に関連するさまざまな処理が行えるウェブツール。PDFの結合・分割・圧縮といったPDFに関する基本的な処理だけなく,PDFに手書きやテキストを書き込むこともできる。圧縮は子どもに渡したいPDFファイルの容量が大きすぎるときに容量を小さくできて便利です。

TypingClub(タイピングクラブ)

https://www.typingclub.com/

英語のタイピング練習ツール。キーボードのアルファベットの場所を覚えるのに活用できる。

myTyping(マイタイピング)

https://typing.twi1.me/

さまざまなタイピング練習ツールを集めたページ。タイピング初心者、タイピング上級者、学校の授業など、幅広く利用できる。

Neutral(ニュートラル)-タイピングゲーム

http://typingx0.net/

ブラウザですぐに遊べるタイピングゲームを公開しているページ。「Easyタイピング」などシンプルでわかりやすいタイピングゲームが利用できる。

Mathcha(マスチャ)

https://www.mathcha.io/

数学で用いる数式の入力や図の作成ができるページ。数式を入力してそれをグラフ化することも可能。英語のみ。作成した数式や図はこのウェブツールの中に保存しておくだけでなく,イメージとして書き出したり,Latex形式でコピーして数式の表示に対応したもの(例えば,Wordの数式入力)にペーストすることができる。

GeoGebra幾何(ジオフェブラキカ)

https://www.geogebra.org/geometry

数学の作図ができるページ。数式を入力してそれをグラフ化することも可能。日本語対応。作成した図はこのウェブツールの中に保存しておくだけでなく,イメージやPDFとして書き出せる。

マルチメディアデイジー教科書:ウェブリーダー

https://mpf.jsrpd.jp/

マルチメディアデイジー教科書がウェブ上で読めるツール。マルチメディアデイジー教科書の利用には事前の申請が必要(申請ページ)です。

デイジー子どもゆめ文庫:ウェブ図書館

https://yume.jsrpd.jp/

マルチメディアデイジー形式の子ども向け図書がウェブ上で読めるツール。利用には事前の申請が必要(申請ページ)です。マルチメディアデイジー図書は紙の本が読みにくい子どもたちが読みやすいように加工された電子書籍です。子ども向けの本をを音声付きで,見た目を調整して,文字を拡大して読むことができます。通常は端末にアプリケーションをインストールして使いますが,上記のウェブ図書館では提供されている子ども向けの図書をアプリのインストールなしにウェブ上で読むことができます。

マルチメディアデイジー教科書・マルチメディアデイジー図書について

マルチメディアデイジーは紙媒体の情報が読みにくい子どもたちが読みやすいように加工された電子フォーマットです。教科書・本の内容を音声付きで,見た目を調整して,文字を拡大して読むことができます。通常は端末にアプリケーションをインストールして使いますが,上記のウェブリーダーではアプリのインストールなしにウェブ上でマルチメディアデイジー教科書・マルチメディアデイジー図書が読めます。

AccessReading(アクセスリーディング)の中の文章にルビを振るページ

https://accessreading.org/furigana/

打ち込んだ文章やコピーして貼り付けた文章にルビが振れるページ。ルビは学年に対応して振ることができます。ルビを振った文章はコピーしてWordなどの文書作成ツールに貼り付けることができます。

AccessReadingについて

AccessReadingはもともと紙の教科書が読みにくい子どもに電子版の教科書を提供しているサービスです。マルチメディアデイジー教科書の仕組みと同様に,申請した子どもにWord形式・EPUB形式の教科書を提供しています。

Quizlet(クイズレット)

https://quizlet.com/ja

読み上げ音声付きの単語帳を作成し,使用できるサービス。作成した単語帳はiOS,Androidなどにアプリをインストールして使うこともできるし,ウェブツールとして使うこともできる。読み上げには複数の言語が指定できることから,日本語の教科に関する暗記カードを作って使用することや,外国語学習で活用することもできる。

Googleフォト(グーグルフォト)

https://www.google.com/intl/ja/photos/about/

Googleフォトはスマホやタブレットで撮影した写真をオンラインにあげて保存できるサービスですが,現在ではGoogleレンズ※の機能がGoogleフォトに搭載されているため,Googleフォトに写真を入れると,写真の中から文字を抽出して,そのまま読み上げたり,コピーして必要なところに貼り付けたりすることができます。

Googleレンズ

Googleレンズは,スマホやタブレットのGoogleアプリに搭載されている機能で,GoogleアプリでGoogleレンズを開き,カメラで文字や物を撮影すると,画像の中の文字を認識したり,物に関する情報を検索したりすることができます。Googleレンズに関しては,インターネットにさまざまな情報がありますので,そちらも参考にしてください。Googleアプリは現在,AndroidだけでなくiOSでもGoogleレンズの機能が内蔵されています。

英辞郎 on the web(エイジロウオンザウェブ)

https://eow.alc.co.jp/

英語の意味や用例が調べられるオンライン辞書。意味の説明がシンプルで,用例が豊富で使いやすい英語の辞書です。

平林
平林

今回のウェブアプリホイール,英語表記しかないアプリや数式・作図系のアプリが入っているので使い方がむずかしいものもあります。まずはタップして使ってみて,使えそうなものから使ってください。今後便利なウェブアプリを見つけ次第,更新していく予定です。

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