こんにちは,平林です。
全国の小中学校でGIGA端末の活用が進んでいますね。GIGA端末は自由にアプリケーションが追加できないというのが小中学校の先生たちの共通の悩みのようです。
有料のアプリケーションを購入する予算を学校が確保してくれるように,わたしも微力ながら自治体や学校の研修を担当する際には必ずお伝えするようにしています。みなさんもぜひ市民の声を伝えていきましょう。
とはいえ,子どもたちの毎日は続いていますので,このテクノロジーノートでわたしが最近この使い方便利だなと思って紹介しているアプリを入れなくても基本機能でできるPadの使い方を少しずつ紹介していきたいと思います。
Keynote(キーノート)はパソコンで言えばパワーポイントのようなプレゼンのためのアプリです。
iPadでは標準装備のKeynote,読み書きが苦手な子どもがテストを受けるときの読み書きツールとしてとても有能です。
まずはプリントを取り込む
まずはテストの写真をカメラでとりましょう。次に,そのテストの写真をKeynoteに読み込みます。
プラスボタンから写真を取り込みましょう。
次に文字を入れるためのテキストボックスを入れる
写真を選択して,右上の刷毛のマークから「ロック」を押してロックする。これをすることで写真が動かなくなります。文字を上から入力したりするときに写真が動いてしまうと困るので,ロックしておきましょう。
テキストボックスを入れれば文字の入力ができます。
音声を録音する
Keynoteは音声を挿入することができるので,問題文など読む必要なある部分に音声を吹き込めば,読み上げられるテストが作れます。
アクセシブルなテスト環境ができました
音声マークをタップして文の内容を理解し,答えがわかったらテキストボックスをダブルタップして,自分が入力しやすいキーボード(ローマ字入力,50音入力,フリック入力,音声入力)で入力しましょう。
この方法は,読むのと書くのとが両方苦手な小学校中学年・高学年の子どもにおすすめです。アプリを切り替えたり,2分割したりするのはちょっと難しいし,中学校みたいに先生がテストを作っているわけではないので電子ファイルをもらうこともできない。録音をするのは少し手間がかかりますが,一度録音してしまえば,いろんな子が使えます。
アプリを入れなくてもできるから,GIGA端末がiPadという学校であれば実現できる方法です。
録音は「ペンでタッチすると読み上げる音声付き教科書」についてくるシールを使っても同様のことができます。
Keynoteでやるこの方法の利点は,画面の拡大ができることにあります。
ApplePencil(アップルペンシル)などのペンがあれば,拡大してペンで書くこともできるので,書きやすい!
ある小学生の子はこの方法がお気に入りとのことでした。ぜひ,やってみてください。
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