日本語を母国語としない子どもたちの学びにタブレットが役立つ

こんにちは。平林です。

最近、読み書き計算の困難さの相談の中に、日本語を母国語としない子どもや、保護者の方の仕事の都合で外国で暮らしていて日本に戻って来た子どもの相談が増えてきたように思います。

iPadなどのタブレットは日本語を母国語としない子どもたちが日本語を学ぶ上でもとても役立ちます。というのも、読み書きが苦手な子どもを支援する方法とほぼ同じ方法が使えるのです。

日本語が母国語でない子どもたちの中には、文章を読むときに文字からその意味を理解することはできなくても、音声で聞けばわかるというケースが多くあります。

ディスレクシアの子どもたちに役立つ音声読み上げや辞書といった読みの支援が、ここでも役立ちます。音声読み上げの使い方についてはこちらの記事をご覧ください。

特に、Kindleは文章中の単語を長押しすると,選択した単語の意味を画面上に表示してくれたり,選択した単語を読み上げたりすることが可能なためとても便利です。

キンドルで単語を選択して辞書で意味を表示されている様子

書くことに関しても同様に、ワープロの漢字変換機能や音声入力機能が役立ちます。

さらに、日常生活でのちょっとした工夫としては、テレビの字幕機能を活用することも有効でしょう。

まずは、音を耳で聞いてわかる・話せるようになるためにボキャブラリーを増やすことはとても大切です。

日本語が母国語でない子どもたちは、日常語は理解できるけれど、少し古めかしい表現になると途端にむずかしくなります。

たとえば、

「明日、会社に行くのは何時?」

という質問にはこたえられても、

「明日の就業時刻を告知してください」

といわれるとチンプンカンプン

子どもの頃から日本語を浴びている人には自然とわかることばが、わからないわけです。

わたしはイギリスに一年だけ住んでいたことがありますが、テレビの字幕機能ってなんて素晴らしいんだろうと思っていました。

知らないことばは、聞いただけでは、後から調べようと思っても、音声はぱっとメモできないし、上手く聞き取れもしないので調べられません。

文字と音が対で出てくることは、とても大切です。

iPadの機能を活かし,多様な学習ニーズのある子ども達がそれぞれの学び方ができるとよいなと思います。

 

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