こんにちは。平林です。
アプリケーションは組み合わせによってその力が倍増する場合があります。その一例として以前,タッチ&リードとオフィスレンズの組み合わせを紹介しました。以前の記事はこちら。
今回は,最近感動した組み合わせを紹介したいと思います。それは,MicrosoftWordのアドインソフト「WordTalker」と電子図書館「AccessReading」の組み合わせです。
WordTalkerはWordの文章を音声で読み上げたり,文章の見た目(フォントやレイアウト)を変更して読みを補助してくれるアプリケーションです。
Wordのアドインソフトとして広く使われていた「和太鼓」というアプリケーションの開発者である山本一寿先生と東大先端研の近藤さんが開発に協力しています。
和太鼓とどんなところが違うのかな?と思って使ってみると,しっかり進化して使いやすい機能が搭載されていました。
それは,以下の3つです。
①本棚機能でAccessReadingやDropboxの中にあるファイルを呼び出せること
②言語ごとに読み上げの設定ができること
③フォントやレイアウトを変更した後に,それをリセットして元のレイアウトに復元できること
②と③は動画で説明したほうが良いと思うので,次回のブログで紹介することにして,今回は①を紹介します。
注)アクセスリーディングは紙の教科書を読むことが難しい子どもたちに電子教科書を届ける電子図書館ですので,あらかじめ登録申請が必要です。
パソコンが得意な人であれば,アクセスリーディングのホームページにアクセスして,IDとパスワードでログインし,電子書籍をダウンロードして,PC内のダウンロードフォルダから電子書籍を探して表示させることは,あまり難しいことではないかもしれません。けれど,それまでスマホやタブレットしか使ったことのない人にとっては,パソコンのフォルダというものを理解し,ダウンロードしたファイルがどこに入るのかを知り,ファイルをどう管理するのは,かなり大きなハードルになります。
実際,ダウンロードしたファイルがどこに入るのかがよくわからないので,毎回ウェブサイトからダウンロードして電子教科書を使用しているため,PCの中に同じ電子教科書がたくさん入っている子に出会うことも少なくありません。
また,自分が読みやすく加工した電子教科書がどこかにいってしまって,見つけられないという子もいます。
そんな子どもたちにとって,この書棚機能は電子教科書を使いこなす上で強い見方になってくれるはずです。
読み書きを助けるアプリケーションの中に,本棚機能のような情報を管理を助ける機能が入ってくると,ツールはもっと活きてくると思います。おすすめですので,ぜひ使ってみてください。
AccessReadingのアカウントは読むことが苦手な子どもにしか発行されませんので,支援者の方で試してみたい場合には,Dropboxに何らかのワードファイルを入れて,それを開いてみるとよいでしょう。
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