こんにちは、平林です。2025年もよろしくお願いします。今回は,「聴く文化」の醸成ということでディスレクシアとオーディブルとポッドキャストのお話です。ディスレクシアの人は,紙の印刷物を読むことや紙に手書きで書くことに制約があるため,「紙文化」だけでなく「聴く文化」に焦点があたるといいよねと思いながら,この記事を書いています。
2024年12月の下旬からAudible(オーディブル)※を聴き始めました。以前もオーディブルを試したことはあったのですが,その時はコイン制だったため自分にとってはあまり使い勝手がよくなかったこと,蔵書が少なく読みたい本があまりなかったことで,あまり聞かずにやめてしまいました。最近、オーディブルの蔵書が増えているという話を聞いたので,改めて生活に取り入れてみることにしました。
耳から聞く読書はKindle(キンドル)をアクセシビリティ機能の音声読み上げで聴くこともできますし、キンドルの中にアシストリーダーという読み上げ機能も搭載されているのでキンドルを聴くのもよいです。でも、「キンドルを聴く」という活動を、「オーディブル」や「紙の本を目で読む活動」と比べた時に感じたのは、キンドルを聴く活動は、どちらかというと「紙の本を目で見て読む活動」に近いということです。多分、本を読むシチュエーションが紙とキンドルではあまり変わらなかったのだと思います。
オーディブルのある生活は、紙やキンドルで本を読むのとは全く異なる経験だと感じます。これまで本を読むことができなかったシチュエーションや時間帯に本が読めます。洗い物をしたり、掃除をしたりしながら聞く。夜、コンタクトをとってパジャマでふとんに入ってから聞く。車を運転しながら聞く。こうした状況ではこれまで本が読めなかったのが,オーディブルではとても快適に本が読めます。
オーディブルで本を聴くとき、聴きやすい本の種類というのもありそうな気がします。日本語で書かれた本よりも、英語で書かれた本が日本語に翻訳されているものは、語りかける文体で書かれたものが多く、とても聴きやすいです。アメリカなどではオーディブルを聴く人の割合も多いということで、聴く読書文化が浸透しているから、聴くための本が書かれているのかなと思いました。聴く文化の浸透と書籍の文体の関係など知りたいので,今度調べてみようと思います。そして,私も聴くための本を書きたいです。
日本でもオーディブルのような聞く読書や,個人が配信するラジオ番組であるPodcast(ポッドキャスト)がどんどん増えていくといいなと思います。2021年から飯野さんと一緒にポッドキャストをはじめました。2024年は新型コロナも落ち着き、対面イベントや通勤も増えたことで時間が取れなくなり、ポッドキャストを少しお休みしていたのですが、この度(2025年1月1日から)再開しました。これまでのポッドキャストについては,こちらのページにまとまっています。>>>
新シーズンのテーマは「Reverse Diverse(リバース ダイバース)〜それって逆じゃない?」。”世界の中で逆になっているものに焦点をあて、常識を非常識に転換していく番組です。視点を反転させ、多様化させて、世界をみよう。”という企画です。
収録と配信に「Stand.fm」(スタンド エフエム,スタエフって略すみたい)というサービスを使いはじめました。スマホで収録・編集ができるのは,レコーダーで収録+パソコンでの編集と比べて圧倒的に工程が少なく,手軽に更新ができそうです。
ポッドキャストは、Stand.fm(スタンドエフエム)、Spotify(スポティファイ)やApple Podcast(アップルポッドキャスト),そしてこれまで通りYoutube(ユーチューブ)にも送られるので、いろいろなメディアで聞けます。ユーチューブでもRSSフィードでポッドキャストを送れるということが今日わかりました。便利ですね。ぜひ、聴きやすい方法で聞いてください。
スマホがあれば自分のラジオ番組を持つことができる時代、たのしいです。
Stand.fm(スタンドエフエム)というポッドキャストのサービスを使い始めたのは、2025年1月1日です(登録して調べ始めたのは2024年11月でした)。まだ4日目ですが、収録・編集・公開という一連の作業が簡単にできて使いやすいです。ポッドキャアストを配信するサービスは、Stand.fm以外にもいろいろとあるのですが、私は以下の点からStand.fm(スタンドエフエム)を選びました。
①収録と編集をスマホでやりたい(SpotifyやApplePodcastなどは音源を公開してポッドキャストで配信できますが,収録・編集は別のアプリケーションや機材でやらなくてはなりません)
②ほかのサービスに自動的に送信したい(RSSフィードという機能です)
③スマホで録音してアップロードした音声をバックアップのためにダウンロードしておきたい(Stand.fmからお引越しする日が来るかもしれないし…)
iPhoneにBluetoothで繋がるZOOM社のPodtrakP4をレコーダーとして使っています。新型コロナがはじまった時に購入し、これまでのポッドキャストはほとんどこれで撮りました。ミックスマイナスワンという機能がついていて、ハイブリッドイベントの際に、パソコンとスピーカーに繋いで使ってもハウリングしないので、とても気に入っています。
ここまでの機材はちょっとなという方は,スマホについているイヤホンマイクを使えばよいのではないでしょうか。
私がこれほしいんだよなと思っている機材は、RODEのWireless Microというスマホに受信機を直接繋げて、2つの送信機からの音をワイヤレスで伝えるマイクです。これは新しい製品なので、使ったことはありませんが,RODEのWirelessGo2(ワイヤレスゴーツー)というワイヤレスマイクを新型コロナが始まった時に買って、ずっと使っています。とても音がよく、そして使いやすい。新製品のMicroはスマホに繋げられて、とても小型。このマイク、欲しい…。今持っているもので充分足りているので、買いませんが…。
(この記事公開直後に,Hollylandから新しいワイヤレスマイク Lark M2S が発売されて,今はそれがほしい…)
私はいつからこんなにガジェットが好きになったのか…
ZOOM社製 PodtrakP4 >>>
RODE社製 Wireless Micro(スマホの端子によってlightningとUSB-Cの2タイプがあるから注意) >>>
Hollyland社製 Lark M2S >>>
オーディブルやポッドキャストに興味が湧いた方はぜひ試してみてください!
「読めなくても書けなくても楽しく学べる」ことを多くの方に知ってもらいたいです。聴く文化の価値を改めて認識し,その文化の醸成に貢献し、盛り上げていきましょう〜
それでは,また。