タブレット利用を授業では認めているのに,テストで認めないって変じゃない?

タブレットを授業では使っているのにテストで使えないって変じゃない?

こんにちは。平林です。
今日は,「普段の学びと評価の連続性」について取り上げたいと思います。

というのも,最近,
学校でのタブレット利用に関してタブレット利用を普段の授業では認めるけれども,
テストでは認められないと言われたという
相談が多く寄せられます。

その理由を聞いてみると
公平性を担保できないからだ
と言われることが多いようです。

日本の学校では皆と同じ方法でないと
条件が平等でないために
公正な評価ができない

ということが言われます。

・高校入試の内申点にカウントされる中学校の定期テストにおいてだれか一人が有利になってはいけないから普段の授業で認めているタブレットのワープロ機能による書字の補助を定期テストでは認められなかったという事例

・ワープロ機能を使ってテストを受けたところ,通知表の評価が斜線になり評価されなかったという事例

これっておかしいと思いませんか?

そもそも学校のテストは,

子ども達の能力を一つの軸で評価してランク付けするためにやっているのでしょうか。

違いますよね。

学校での評価は学習の到達度を確認し,
義務教育で学ぶ必要のある事柄に取りこぼしがないかをチェックし,
うまく学べていないのならば,
教え方や学び方を変えるために行うはずです。わたしはそう思っています。

たとえば,社会科の知識を評価するために紙に手書き式のテストをすることを例にして考えてみます。

社会科の問題で「聖徳太子」という歴史上の人物名を解答として求める問題があった時に,
「しょうとくたいし」と書いた解答はどのように取り扱われるのか
ワープロで「しょうとくたいし」を「聖徳太子」に変換した場合はどうか

いろいろな意見がある部分かもしれません。

「きちんと学習していれば漢字がかけて当然だ」
と考えていれば,
ひらがなの解答は減点されるかもしれません

手書きではその子どもの知識を評価できないから,
ワープロ解答を認め,
正しく音を入力して変換できるのであれば,
知識があることを相手に伝えられている(=解答できている)から知識があると評価してよい
と考えてテストでのワープロ利用が認められた事例もあります。

ときおり社会科のテストで「漢字指定問題」というものを目にします。

これは漢字で書くところまでが社会の知識ですよ,
という問題作成者の意向が表されています。

これは書くことが特異的に苦手な子どもがいると言う事実があまり知られていなかった時代の
名残と考えた方がいいでしょう。

回答を漢字で書くことが,どこまで社会科の知識に含まれるのか
この部分の議論が足りていないように思います。

現在の状況は,

・そもそもその方法では問題にアクセスし,解答を表明できない人がいる
ということを想定せずにこれまで問題を作っていた。

・そのようなニーズがあるということがわかった段階では
問題の作り方をそのものを考え直さなくてはいけないのに,
それを怠ってきたことで,申し出のあったニーズに対応できていない。

・それにもかかわらず,
そのコンフリクトが解消できないことによって生じる不利益を,
テストを受ける側にだけ押し付けている。

と考えられないでしょうか。

そもそも読み書きが苦手なだけで通常の学級から排除されることは,
義務教育での対応として許されないのではないのか
と私は思います。

排除だなんて,大げさだと思う方もいるかもしれません。
しかし,実際には
「努力すれば出来るようになって当然だ」
という考えから,
「出来るようにならないのは,努力不足」
と,子どもを追い詰めた結果
子どもは自信を失い,学校にいけなくなる
ということが生じています。

それぞれの教科の「学びの本質」は何なのか。
考えていけたらと思います。

平林
最後にみなさんの意見をきいてみたいと思います。ぜひ,投票をお願いします。

Q1 社会科の能力を測るのに,漢字指定問題は必要だと思いますか?

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さらに,もう一つお聞きします。

Q2 テストでは普段学んでいる方法で評価されるのが妥当だ。

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