オンラインでのセミナー・ワークショップ・授業で役立つおすすめツール

こんにちは,平林です。2020年もあと少しですね。

今年はオンラインでセミナーやワークショップ・授業をやる機会が増え,これまでのスタイルとは違う新しいスタイルで何かをやることの試行錯誤をした1年でした。

今年,私自身はオンライン形式でのセミナー・ワークショップ・授業が好きということがわかりました。一長一短ありますが,オンラインは対面よりやりやすいなと感じることも多いです。

どんなところがやりやすいかというとまずは「みんなの意見を集めやすい」ことがあると思います。

オンライン授業で子どもたちの意見を集約するのに便利なツール

アンケートフォームを使って意見を聞くというのはとても有益です。よいところは集計が簡単なこと。紙のアンケートだと集計のためには入力作業が必要ですし,保存のためにファイリングしたりスキャンしたりしなくてはいけませんでした。わたしはこの作業がとても苦手,なんとか紙を辞めたいと思っていました。そんなときに現れたのがオンラインアンケートのサービスです。Google FormやMicrosoft Formsといったものがあります。

Google Formはオンラインアンケートとして早くから使われてきたサービスでとても直感的に操作できて使いやすいです。オンラインアンケートを試してみるならばGoogle Formを使ってみることをおすすめします。集計結果はその場で集計されてグラフかされますし,そのままGoogleスプレッドシート(エクセルふぁいるのようなもの)に書き出せます。

・Google Form https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/

これに対してMicrosoftもMicrofost Formsというサービスを出してきました。アンケート機能としてできることはGoogleとは大きく違わないのですが,Teamsなどの会議システムと組み合わせることで力を発揮するのではないかと思います。。わたしは大学の受講者150名,15回の講義でTeamsとMicrosoft Formsを合わせて活用し,課題を出しています。そうすると,150名分の課題の得点が15回分一覧で,学生ごとに紐付けられた形でみられます。

またMicrosoft Formsはさすがのマイクロソフト,アクセシビリティにとても強いです。読み上げの機能・ハイライトができるイマーシブリーダー機能と連携しています。さらに,英語環境では単語の意味を絵で表す絵辞書機能が使えます(イメージしにくいので,下に貼っているYoutubeの動画をみてください)。

・Microsoft Forms https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/online-surveys-polls-quizzes

また,Google FormやMicrosoft Formsを使うことで,アンケートフォームを使うことで入力作業をする必要がなくなり,自由記述の文章を解析するということがしやすくなりました。ここで役立つのがテキストマイニングというテキストを解析してくれるサービスです。「AIテキストマイニング」は自由記述の文章の中でどの単語がよく使われていたのかなどを瞬時に解析してくれます。こちらもイメージがしにくいので,下の動画をみてみてください。

・AIテキストマイニング https://textmining.userlocal.jp/

オンラインで楽しく学べるウェブサービス

次に,対面では配布資料が紙ではないというのが前提になるので,チャット機能などでURLを共有してウェブサービスをみんなで使うという形式のイベントがやりやすかったです。

教えてもらったウェブサービスでお気に入りが二つあります。一つ目は,「Mentimeter(メンチメーター)」です。

このサービスはオンライン上でプレゼンや質問を作って置いて,そこにみんなを招待し,みんなでクイズ大会ができるというものです。みんなに同じ画面を見せられるというところがこれまでにはなかった面白いところです。オンライン授業のなかでいろいろな使い方ができるんじゃないかなと思って,使っています。

Mentimeter https://www.mentimeter.com/

そして,もう一つ子どもたちに課題を出して,取り組みの状況をモニターできるすごいウェブサービスを教えてもらいました。その名も,「Quizizz(クイズィーズ)」です。

このサービスは,オンライン上でクイズをたくさんつくって(選択式のものや,入力を求めるもの,フリーの回答をするものなどができます),それを子どもたちに数字のコードやURLで共有します。リアルタイムでみんなで同時にエントリーしてクイズ大会をすることもできますし,宿題として発行して自分のペースで取り組むこともできます。取り組んだ子どもの状況が把握できるので,教育関係の方にはとてもおすすめです。

MentimeterやQuizizzはメニューが英語なのでちょっととっつきにくいかもしれません。もう少し丁寧な解説や使い方の記事を来年は書きたいと思います。ポイントはまずは登録してみる,とりあえずいろいろなボタンを押してみる,周りの人にこれはなんだとおもう?と聞いてみることだと思います。

とはいえ,やはりハードルが高いので,来年になったらこの2つのウェブサービスの使い方動画を作りたいと思っています。

来年やりたいこと

2020年はこれまで当たり前を見直す必要があったことから,いろいろな分野でニューノーマルが生まれた年になりました。

今日ご紹介したようなツールを使って,オンラインの強みを生かし子どもたちと楽しく学ぶ場を作っていきたいというのがわたしの来年の目標の一つです。指導者向けのオンライン授業で使えるツールの使い方講座なども企画できたらと思っています。

2021年1月17日にはオンラインワークショップを開催します!こちらは障害の社会モデルがテーマです。ツールだけがあってもそれが子どもたちの学びの選択肢になるわけではない。学校の中にある当たり前を見直すためのワークショップです。

https://gamedemanabusyogairikai.peatix.com/view

それでは,みなさま良いお年を。

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