音読が苦手だったら,電子教科書を使ってみよう。

音読が苦手?それなら電子教科書を使おう

こんにちは。

今日は、電子教科書について取り上げます。

国語の音読は日本の公立学校に通っているならば、ほぼ100%出される定番の宿題です。

読むことが苦手な子どもが困っていることの1つによく上がるのがこの音読の宿題です。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hogosya(komaj).jpg” name=””] ・一文字一文字たどりながら読むので、全体の内容が全くわからない
・漢字が読めないので、教科書の漢字全てに保護者がルビをふっている
・すらすら読めないことを友だちに知られたくなくて、音読のテストの日は学校に行きたがらない[/speech_bubble]

このような様子の子どもたちは少なくありません。こんな時は、テクノロジーが役立ちます。

紙の教科書が読みにくいという子どもには、電子教科書が提供される仕組みがあります。

電子教科書を提供している団体

⑴日本リハビリテーション協会のマルチメディアデイジー教科書


参考
マルチメディアデイジー教科書日本リハビリテーション教会

⑵東大先端研のAccessReading


参考
アクセスリーディング東京大学先端科学技術研究センター

電子教科書を手に入れるためには、申請が必要です。それぞれホームページに申請の方法が詳しく紹介されていますので、参考にされるとよいでしょう。

電子教科書を音声化して読む方法

電子教科書を使えば、文字の大きさを変えたり、フォントを変えたり、文字を音声で読み上げたりと、読むことが難しい子どもにとても役立ちます。これは、同時に視覚障害のある子どもにも同様に役立ちまIDまた,電子教科書をiBooksを使って読む時には,選択読み上げだけでなく,画面の読み上げ機能が便利です。

印刷物障害という考え方

アメリカでは、紙の印刷物から情報を得ることが困難な状態にあることを”Print Disability(プリントディスアビリティ,印刷物障害)と呼びます。
印刷物障害は情報が紙媒体だけに偏ることで生まれる障害です。これは、別の言い方をすれば、情報が紙だけに偏らなければ、印刷物障害はなくなると考えられるため、障害を別の視点から捉え直す新しい考え方です。

障害は社会の側の構造的問題を反映したものだという考え方に立つと、障害のある子どもたちを変え、障害を直すという考えを脱却できます。偏った社会のあり方をかえることが、いろいろな子どもたちの学びを広げことにつながると思います。

MEMO

”障害の社会モデル”はとても大切な考え方です。以下の記事もよかったら読んでみてください。

障害を社会の仕組みから捉え直してみよう 医療モデルから社会モデルへ障害を社会の仕組みから捉え直してみよう

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